神レンズと呼ばれた名玉 (^^)/ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED の世界
こんばんわ。
今日のお話は超お気に入りの広角レンズ
「Nikon AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」
について紹介したいと思います (^^)/
目 次
- 1・AF-S NIKKOR 14-24㎜ f/2.8G EDを購入した理由
- 2・AF-S NIKKOR 14-24㎜ f/2.8G EDの世界
- 3・AF-S NIKKOR 14-24㎜ f/2.8G ED の取り扱い注意点
- 4・まとめ
1・AF-S NIKKOR 14-24㎜ f/2.8G EDを購入した理由
このレンズは言わずと知れた「Nikon大三元」の広角を担う超広角レンズです。
2007年11月に発売されているので、もう12年にもなるんですねぇ (^^;)
Nikonの「神レンズ」と称された名玉ですが、近頃では設計が古いと言われながらも、まだまだ現役バリバリで活躍してくれるので手放せないレンズです。
自分が購入したのは2018年3月なのでもうすぐ丸2年になります。
あの時はシグマの最新鋭レンズ「SIGUMA 14-24㎜ F2.8 DG HSM|ART」とどちらにしようか迷いましたが、最終的には「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」 にしました。
その理由は、ちょうどシグマのレンズと当該レンズで撮影をする機会に恵まれた時があって、全く同じ設定にしてD850で撮り比べをしてみた時のことです。
その時の当該レンズで試写した画像をカメラの液晶画面で見た瞬間に「コレだ!!」って直感的に感じるものがあり「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」の画像にグッと引き寄せられたのです。
決してシグマがダメだとかそう言う事ではなく、最新鋭の技術が盛り込まれたレンズなのでこちらも素晴らしい描写を見せてくれました。
シグマ独特のシャープなキレ味もあり、描写で言えばひょっとしたら当該レンズより上だったかもしれません。
しかし、当該レンズほど何かを引き寄せるモノが感じられなかったのです。
ただ単純に好みの問題だけの話かも知れませんが、24-70や70-200のような大三元レンズの時には感じられなかった衝撃が走ったことだけは未だに忘れられません。
液晶画面の画像にグッと引き寄せられた経験はこれまでなかったので、それだけインパクトが強烈だったのかもしれませんね。
購入当時で発売から10年が経過していたのにもかかわらず、こうして見た瞬間に衝撃を与えられるレンズは早々出逢えるわけではありません。
迷わず当該レンズの購入を即決し、馴染みのキタムラへ速攻で走り発注をしました (笑)
そして2019年現在、発売から12年が経過していますがそれほど値崩もしていません。
底値って言ったらそれまでかも知れませんが、少なくとも2年前の購入価格と殆ど変わらないです。
それだけメーカーが強気で販売できる逸品ってことかも知れませんね。
2・AF-S NIKKOR 14-24㎜ f/2.8G EDの世界
これは、昨年の夏に大阪に旅行に行った時に「あべのハルカス」の展望台で撮影したモノです。
人間の目では決して見ることが出来ない超広角の世界はたまらないですね (^^♪
このレンズの特徴はなんと言ってもワイド端の「14㎜」の超広角の世界に尽きると思います。
上記の画像は14㎜で撮影していますがこの画角のスケール感には圧倒されますね。
「広角の1㎜は血の1㎜」と言われるぐらいの代物です。
例えば14㎜と15㎜ではたった1㎜しか変わりませんが全然見え方が変わってきます。
やはり14㎜の画角には敵いません。
「どこまでも天にそびえ立つ天の川を切り撮りたい!!」そんな欲望?をずっと抱いていましたが、それを十分に満たしてくれたのが当該レンズでもあります(笑)
ちなみに、この天の川の写真は今年の5月に撮影したモノですが、超お気に入りなのでスマホの待ち受け画面にしています (^。^)
星撮影は自分が一番好きな撮影です。
以前、このブログでも紹介させてもらいましたが星景専用レンズとして「AF-S NIKKOR 20㎜ f/1.8G ED」の単焦点レンズでこれまで数多くの星景写真を撮影してきました。
↑写真が溜まってきたのでそろそろ続編を書かないと(^^;
その時のブログはこちら ↓ ↓ ↓
その、20㎜ f/1.8の単玉に比べて当該レンズはF値が2.8とやや暗いので、ピン合わせが最初の頃は少しだけ手こずりましたが今はだいぶ慣れてきて早くセッティングできるようになりました (^^;)
最近では縦構図の天の川撮影には当該レンズをよく使うようになりましたが、もう星景には欠かせないレンズです。
描写の方は、20㎜ f/1.8の単玉に軍配が上がりますがそれでも僅差です。
いや、考えようによってはズームレンズでこれだけの描写が出せるのなら、ある意味当該レンズのほうが色んな焦点距離で撮影できる分、性能が上かも知れませんね (^^;)
また星景の場合、同じWB (色温度 : 4000K程度) で設定していても色合いが20mm f/1.8の単玉と比較して当該レンズは少し青味が掛かった感じの独特なモノがありますが、それが個人的にはたまりません (ᵔᴥᵔ)
高画素機のD850とは相性も良いようです。
14㎜の焦点距離だけで撮るなら別にこのレンズではなく、シグマの14㎜の単焦点レンズでも良かったかも知れません。
しかし、すべてが14㎜で収まる訳でもなく構図によっては20㎜や24㎜など色んな焦点距離で撮影したりもします。
14㎜~24㎜までのどの焦点距離で撮影しても安定感抜群の描写を見せてくれるのは、このレンズの特徴でもあります。
たまに手持ち撮影で撮る事もありますが、VRが付いていなくても手振れはあまり起きません。
元々広角域のレンズに手振れ補正は不要かな…って思っていたのでその辺はあまり問題ではありませんでした。
3・AF-S NIKKOR 14-24㎜ f/2.8G ED の取り扱い注意点
もし問題があるとすれば、出目金レンズと言われるこのレンズの形状でしょう。
御覧のようにテレ端の24mmともなると、グッとかなりレンズが前に飛び出してくるような感じになります。
なので、撮影中はレンズに傷がつかないよう少々気を使います。
これではレンズを保護したくても保護フィルターはつきませんし、もちろんNDフィルターなど作品作りに必要なフィルター類も一切使えません。
しかし、保護フィルターだけはどうにもなりませんが、PLフィルターやNDフィルターなどを使いたい場合は角型ホルダーを装着すればそれらのフィルターは使えます (^^;)
ちなみに自分の場合は「NISIの角型ホルダー」に、メーカーは異なりますが「KANIの角型フィルター」を使用しています。
NISIのホルダーはNikon 14-24 f/2.8専用のホルダーになります。
このホルダーはとても使い勝手がよく、ネジ2本で簡単にセッティングできるので個人的にはオススメです。
しかし、ホルダーも角型フィルターもかなり高価なモノになってしまうのがネックです。
特にKANIのフィルターは結構いい値段します。
でも、製品そのものは高品質で信頼が置けるモノなので使用価値は大いにあります。
フィルター類を使用した作品作りはLightroomなどの現像で補正したものとは一味も二味も違ってきますので、ぜひ使ってみて下さい。
持っていて損は絶対にないと思います (^^)v
また別売りでレンズ口径が77㎜と82㎜のアダプターリングも販売されています。
当該レンズ専用のボルダーですが、このアダプターリングを付ける事により他のレンズにも角形フィルターが対応できるようになります。
あと、当該レンズで角型フィルターを使用する場合は、フィルターの大きさが150×170㎜のものでないとこのレンズではケラれてしまうのでフィルターの購入には注意が必要です。
4・まとめ
いかがでしたか?
作例ってほどのものではないですが、当該レンズで撮影した作品を交えながら紹介させてもらいました。
ちなみに上記の画は今年の夏に広島県の尾道市に旅行へ行った時に撮影した「尾道市街の夕景」です。
中央に川のようなものがありますが、これは尾道水道と呼ばれる海です。
遠くには瀬戸内海を越えて四国の山々まで見渡すことができます。
初めて訪れた所でしたが、とても美しい夕焼けと出会えました。
眼下に広がるこの絶景を、隅から隅まで余す事なく全てを伝えたい!!って思いながらひたすらシャッターを切っていました。
これは広角レンズでなくては切り撮る事が出来ない世界です。
このように風景を撮影する人は、広角レンズが好きな人は多いと思います。
12年前に発売された古いレンズですが、されど12年前にこれほどのレンズを開発し発売までに至ったニコンの技術力には感服します。
2019年現在では、10年以上たってやっと他のメーカがこの領域に追いついてきたって感じです。
購入前は新型の14-24 f/2.8が出るのを待ってから…って思っていましたが、これは夢物語で終わりそうですね (^^;)
世間のミラーレス化の流れには逆らえないと思います。
あの時にこのレンズを手にしていなければ…
こんなに素晴らしい世界を堪能することはできなかった事でしょう。
どこに行くにしてもこのレンズだけは必ずカメラリュックの中に入っています。
「神レンズ」と呼ばれた名玉ですが、令和の時代になってもその威光には何一つ陰りはありません。
また、お出かけした際は、神と呼ばれたこの名玉で撮影を楽しませてもらいます。
それでは次回のブログでまたお会いしましょう。