D5300旅立つ 2 - チェストぉぉぉ~2014大晦日旅情編 ー
今日は昨日に続き九州旅行第2弾のお話です。2014年の大晦日はどのような旅になったのでしょうか?さぁ始まり始まり~ (^.^)
2014年12月31日
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRⅡ 焦点距離31mm F9 SS1/125 ISO100 WB晴天 露出-0.3 画像加工なし 心が穏やかになる大晦日の薩摩の波打ち際です。
穏やか波だ・・・。吐く息が白い。寒さはあるものの、この潮風が実に心地よい。ついに2014年の大晦日を迎えた。腕を組み、目を閉じて静かに黙想をしながら今年一年を振り返る。今年のランキング1位のビックニュースと言えば・・・むろん一眼ライフを始めたことだ。
目を開けD5300をじっと見つめる。朱色の輝くボディーが相変わらずシブい・・・。シブすぎるぜベイビー。
時をさかのぼること戦国時代。朱槍といって、朱色の槍を持つ者はその家中において一番の武辺者と言われ、戦では多数の敵将が己の名を上げようと、朱槍を持つ武将に果敢に闘いを挑んだと聞く。
それだけ朱槍を持つということは、たくさんの敵から首を狙われやすくなり、当然、命を落とす確率はグンと跳ね上がる。
それでも敵を蹴散らさなければならないので、当然、朱槍を持つ武将はそれだけの技量と器量も求められるのだ。
まさに、朱色に輝く愛機D5300。槍をカメラに持ち替えて、この平成の世に、朱色の槍もとい朱色のカメラを持つ武将となってみたいものだ・・・。
D5300との出会い・・・。
お前はオイラをサムライにしてくれたぜ。ふっ兄弟よ、お前と共に日本中を切り撮ってくれようぞ。天下布武ならぬ天下布写!!天下を俺たちの写真で治めてくれる!!
シュボッ(Zippoの火の音)
ふぅ~ (-。-)y-゜゜゜(ここで一服)
マジお前とは最高のコンビだぜ。愛機よクールに行
「すいませ~ん。そこ立ち入り禁止なんで、その三脚どかしてもらえませんか?(多分、そう言ったと思われる)」
「えっ?そうなんですか?すっすいません (>_<) すぐにどかします ・・・」
「ごめんね、お兄さん。写真撮るなら、あっちの防波堤の方がいいよ。ここプールだからっ。立ち入り禁止だよ (ー_ー)!!(多分、そう言ったと思われる)」
「・・・・うっうぃっす (T_T)」
お宿の従業員らしき年配のおばちゃんに注意され?いそいそと三脚をたたみ始める小生。あまりにも方言がキツかったので、何を言っているか最後までよく分からなかったが、標準語に訳すと多分こんな会話になったと思われる。
それにしても、せっかくの大晦日だからキャラを変えて、クールに決め、そしてロマンチストが入り、ついでにハードボイルドの演出までしてみたのにぃぃ~(>_<)
っていうか、まだ、おばちゃんこっち見てるしっ(>_<)
はいはい。すぐ撤収しますよっ (T_T)
立入禁止の?お宿のプールサイドから、三脚を担いでドスドスと歩いて防波堤へと向かった。
現在の時間は午前7時前。小生はお宿の前の海岸にいる。愛機と共に狙うは、初日の出ならぬ大晦日日の出!!今日の日の出は7時25分頃なので、間もなく日の出だ!
いまだに、先ほどのおばちゃんの熱視線を感じなくもないが、ん?オイオイ!まっまだこっち見てるどぉーーー (>_<)
ひょっとしたら・・・
「すいませ~ん。そのキャメラかっこいいねぇ!!ここで撮影するならいい写真撮れるよぉ!!最高のポイントだしね♡」っと言っていたのかもしれん。
・・・んなわけねぇ~か!!
さぁ、気を取り直し三脚を広げ、愛機のセッティングを念入りにする。試写を繰り返しては設定を変更してみる。いかせん実戦経験不足と、にわか知識しか持ち合わせていない小生。うーん・・・設定に不安を抱えつつも、万全な準備???で待ち構えその瞬間を待つ。
ここで、なぜ初日の出ではなく、大晦日日の出なの?っと思う読者諸君もおられよう。答えは簡単!!天気予報によると、明日の元旦は雪がちらつく天気が予想されていたのだ。そこで急遽、大晦日日の出を狙い撃ちにしにきたのである。
そうこうしているうちに、辺りは明るさが増し、いよいよだ。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRⅡ 焦点距離18mm F13 SS1/125 ISO100 WB晴天 露出-1.0 画像加工なし 大晦日日の出の瞬間!!
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRⅡ 焦点距離18mm F9 SS1/400 ISO100 WB晴天 露出-1.0 画像加工なし 美しい・・・なんて美しい日の出なんだろう・・・。
大晦日日の出である!!朝日はゆっくりと 昇り始め、そして今年最後のぬくもりを与えてくれた。美しい・・・。普段は狙った獲物を狩るがごとくの荒武者D5300だが、ここでは、今年最後のこの温かいぬくもりの記録を撮ることに徹している。
思えば、初日の出はこれまで何回も見てきたが、大晦日日の出は初めての経験。一年を振り返り、そして新たな年を迎えることができる喜びを噛みしめる・・・。悪くない。来年も大晦日日の出にチャレンジしよう!っと思う小生だった。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRⅡ 焦点距離18mm F10 SS1/100 ISO100 WB晴天 露出-0.3 画像加工なし お宿に朝日が照りつけます。あっ!オイラの影が・・・Oh my God!!
日の出撮影に満足し、お宿に戻る。さすがに真冬の早朝撮影は冷えた・・・。すぐさま温泉につかり、冷えきった体を蘇生させる。それにしても、指宿の温泉は気持ちよい。温泉効果で蘇生完了!!朝食を済ませると、いざ出発。まずは指宿の観光名所、池田湖へと向かう。
池田湖は6400年前の火山活動によってできた周囲15km、水深233mの九州最大の湖である。湖水は藍色に澄み、薩摩富士と呼ばれる開聞岳が望める。体長2m、胴回り50cmの大うなぎが棲息しており、幻の怪獣「イッシー」の湖としても有名なところだ。ちょうど池田湖は菜の花が見ごろを迎えていた。多少、雲が広がり始めたものの開聞岳とのコラボはお見事 (^.^)
先ほどは紳士的だったD5300も、ここでは黙っていない!!
荒武者が完全復活した !(^^)! カシャッ カシャッ
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRⅡ 焦点距離18mm F8 SS1/1000 ISO100 WB晴天 露出-0.3 画像加工なし 開聞岳と菜の花畑!!いいコラボでしょっ (^.^)
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRⅡ 焦点距離40mm F5.6 SS1/250 ISO100 WB晴天 露出+0.3 画像加工なし 菜の花のアップ!!背景のボケが一眼のボケってやつですか。すげっ!!
それにしても、開聞岳は富士山によく似ている。まるで地元にいるようだ (^.^)
この居心地の良さは、決して忘れまい。切り撮るだけ切り撮るとようやくD5300が落ち着いてくれた。気性の激しい奴だが、いい仕事してくれるぜ!!1時間ほど堪能したころ、青空がなくなり、雲がさらに広がってきた。今にも降り出しそうな気配・・・。 どうやら天気予報は当たりそうだ・・・。
そろそろ名残惜しいが撤収っと思ったその時!!
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRⅡ 焦点距離18mm F10 SS1/640 ISO100 WB晴天 露出+0.3 画像加工なし 池田湖「天孫降臨伝説」信じるも信じないも貴方しだいです!!
雲が一瞬切れ、湖の一部がまるでスポットライトのように照らし出され、幻想的な世界が作りだされた。それはあたかも大自然が作った劇場のようにも見え、また、神が舞い降りる舞台にも見える。おぉぉ!!すげ~!!この世界すげ~よっと感嘆の声を上げるほどのこのステージに、拍手を送りたくもなった。
もちろんD5300はこの一瞬の舞台を見逃してはいなかったのは言うまでもないっ (*^_^*)
薩摩富士こと開聞岳を背にしながら車を飛ばす。次に目指すは桜島の切り撮りだ!!
それではいざ出陣。
錦江湾に浮かぶ桜島は、鹿児島のシンボルといわれ、高さ1,117ⅿ(北岳・御岳)、面積約80km²、周囲約52km。北岳・南岳の2つの主峰から成る複合火山である。霧島錦江湾国立公園に指定され約4600人が暮らしているそうだ。
桜島は約26,000年前に誕生し、17回の大噴火を繰り返してきたが、以前はその名の通り「島」であった。しかし、1914年の大正噴火で流れた溶岩によって海峡が埋め立てられ、大隅半島の一部となってしまったのだ。
現在も毎日のように小規模な噴火を繰り返し、最近の2015年8月には、火山警戒レベルが4まで上がったことは記憶に新しいところ。
ちなみに、2011年の爆発的噴火は996回を数え、観測史上最多を記録したそうだ。
指宿から鹿児島市内に入る。
今日は鹿児島市内に宿泊するため、桜島そのものには行く予定はなし。桜島を切り撮るならここしかない!!っていうか、ここしか知らない (>_<)っと言った方が正確だが。鹿児島市内の城山へと向かった。実は桜島の展望もそうだが、それとは別に一度は行ってみたかったところなのだ。
ここで城山について少し・・・。
城山は、鹿児島市街地の中心部に位置する標高107メートルの小高い山で、桜島をはじめ錦江湾や鹿児島市街地を一望でき、天気の良い日には遠く霧島や指宿の開聞岳も見えるそうだ。
また、ここは西南戦争の最後の激戦地となったため、西郷洞窟や西郷終焉の地など、西南戦争にまつわる史跡が多く存在する。
敬愛する西郷隆盛の終焉の地と聞けば、歴史マニアの血が騒いで仕方がない。駐車場に車を止めると、森林浴ができそうな城山の森の中を歩き展望台へと向かう。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRⅡ 焦点距離34mm F10 SS1/200 ISO100 WB晴天 露出+0.3 画像加工なし じゃ~ん!!人生お初の桜島。今度は夜景に挑戦してみたいなぁ・・・。
展望台につくと、桜島が目の前に現れた!!人生お初にお目に掛かる桜島 (^.^)
その雄大さに心が奪われた。少し霞んでは見えるが、十分に堪能できる。真冬だというのにさすが南国は薩摩の国。コートはいらないぐらいの陽気だ。それにしても噴火を重ねている山とは思えない静けさを感じる・・・。
展望台を後にすると西郷洞窟と西郷終焉の地へと向かう。
1877年(明治10年)9月、西南戦争において撤退を余儀なくされた西郷軍はこの城山に立てこもり最後の抵抗を試るが、圧倒的な官軍の前に西郷隆盛は自刃に追い込まれてしまう。他の西郷軍側将兵の多くもここで戦死している。
この洞窟で最後の最後を迎えるまで西郷隆盛が過ごしたようだ。
手を合わせ、無念な最後を閉じた西郷隆盛と、その西郷軍将兵へ心から祈りを捧げた。
城山を後にすると、本日最後の目的地、仙巌園へと向かう。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRⅡ 焦点距離18mm F8 SS1/100 ISO200 WB晴天 露出+0.7 画像加工なし まさに正真正銘の大名屋敷です (^.^) 気分は上様??って暴れん坊将軍かっ!
仙巌園は、万治元(1658)年、19代島津光久によって築かれた別邸である。錦江湾や桜島を庭園の景観にとりいれた、雄大な景色が仙巌園の最大の魅力。幕末の名君、28代島津斉彬がこよなく愛し、徳川将軍家に嫁いだ篤姫も足を運んだそうだ。
幕末から近代にかけては、薩摩藩・鹿児島県の迎賓館のような存在でもあったらしい。明治天皇を始めとする歴代の皇族方や、ロシア皇太子ニコライ2世など海外の要人などがここを訪れいる。
早速、仙巌園の中に入る。広大な敷地はさすが島津90万石(最盛期で)の庭園と言わざるおえない。奇しくも雨が急に降ってきたり、いきなり晴れ間が覗いたと思えば、ひょうが突然降ってくるという安定しない天気だったが、ガイドに従って別邸に足を踏みいれてみた。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRⅡ 焦点距離18mm F7.1 SS1/30 ISO400 WB晴天 露出0 画像加工なし 別邸の中庭です。雨が激しく振ってきました。でも、和っていいすっね!!
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRⅡ 焦点距離20mm F5 SS1/20 ISO200 WB晴天 露出+0.7 画像加工なし これはなんて名前の花なんだろう?隠れオブジェが、い~い仕事してます!!
ガイドさんに従って別邸をくまなく見て回る。気分はもうすでに殿様気分 !(^^)!
それにしても、さすがは島津家の別邸。すべてのものが規格外の素晴らしい造りとなっていて、薩摩の迎賓館と呼ばれたのには納得できる・・・。細かい所まで実にいい仕事をしている。これだけの技術は素晴らしいの一言!!
時代も、業界も全く異なるが、同じモノ作りに携わる技術者の端くれとして、一流と呼ばれる先人たちの見事な職人技の仕事ぶりには感心させられ、只々、頭が下がる思いをして別邸を後にした・・・。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRⅡ 焦点距離18mm F7.1 SS1/320 ISO100 WB晴天 露出+0.3 画像加工なし 島津家らしい大胆な構図です。庭に桜島を取り込むなんて!!掟破りっす。
先人たちの職人技に魅了されて、別邸を出た時には、青空が少し広がっていた。
大胆にも桜島を庭園の景観にとりいれた、雄大な景色がこれ!!仙巌園の最大の魅力だ。もっと青空になれば、より素晴らしい景観となるであろうが、贅沢は言えまい。
それにしても、庭園と桜島が見事なコラボをしているではないかっ (^^)/
桜島を庭園の景観にとりいれた、この大胆かつ雄大な景色・・・。
確かに切り撮らさせて頂きました!!あざーすっ !(^^)!
仙巌園を後にして、本日の宿「レクストンホテル鹿児島」へと向かう。
ホテルにお疲れモードいっぱいの良妻と大量の荷物を置き、D5300だけ持って一人でレンタカーを返却しに行った。目の前が鹿児島中央駅だったので、天気はかなり回復してきたこともあり、ふらふらと散策してみる・・・。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRⅡ 焦点距離18mm F8 SS1/50 ISO100 WB晴天 露出+0.3 画像加工なし ベストスナップショット2014!!ってところでしょうか?雲いい感じでしょ?
ふらふらっと散策しながら、撮った一枚がこれ!!
駅ビルに映る雲が、超い~い感じだったので、その瞬間を切り撮ってみた (^.^)
このショットを見ていると、何か清々しさという後味が残るような気分になる。そんな表現ができていたらいいなって願うが・・・。どうでしょう?
そして、これが、2014年のラストショット。
明日は2015年元旦。このラストショットのように、清々しい年になってほしいものだ。
本日の撮影枚数511枚。カメラ道を邁進する空手家は明日も更なる修行に励む。
皆様よいお年を・・・ポコペン (^.^)